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ベルンの歴史

「いつもパティスリー ベルンをご利用頂きありがとうございます。パティスリー ベルンがオープンしたのは1968年、西宮の鳴尾にわずか4坪半のお店でスタートしたのが最初でした。
創業者である倉本 洋海(父)は、長崎県の壱岐の島で生まれました。幼いころに両親を亡くし、兄弟もおりませんでしたので、寂しい幼少期を過ごしました。幸いに14歳まで祖母が健在で、周りの親戚などにも支えられながら、何とか中学校までは出させて頂きました。 祖母が他界してからは、住んでいた家も人手に渡ってしまい、帰る家がなくなってしまいました。頼れる身寄りがいなくなり、15歳で島を離れることを決心し、お菓子の道に飛び込みました。自分には、もう「このお菓子の道しかない!」と心に決めての修行だったそうです。

まわりの職場の仲間が遊びに出かけている時も、デパートの屋上で空を見上げながら遊びに行くのを我慢し、独立するためのお金をコツコツ貯めていたそうです。 親兄弟もいない、お金もない、頼れる人もいない状態からの独立でしたので、たった4坪半の小さなお店をオープンするのも、相当の困難を極めたそうです。 創業してから今日まで、様々な困難を乗り越え、多くの皆様に支えられながら今日までやってきました。

右の写真はもう一人の創業者、倉本 優子(母)です。店番をしながら、職人さんの食事の支度や、その他家事・育児まで全てを切り盛りし、深夜遅くまでレシートや帳面をつけていた母の姿を思い出します。今日のベルンがあるのも、影で父を支える母のフォローの力が大きかったと思います。たった二人で、小さな、小さなお店のオープン、それがベルンの歴史のはじまりです。

ベルン 半世紀の歩み