確証はありませんが、おそらく「【焼き】ドーナツ」と、日本で最初に名づけたのは、ベルンじゃないかと、私は思っています。
ベルンがドーナツを始めた約20年前から、ベイクドタイプのドーナツはありました。でも、どのお店も「焼きドーナツ」とは表示していませんでした。ベルンでも最初は「ドーナツ」と表記していたぐらいです。
油で揚げるタイプと見た目もかなり違うのに、あまりに多くのお客様 「ドーナツ=揚げ物」と先入観を持たれていたので、わかりやすく思い切って「焼き」って書いたのが始まりです。
ですから最近は、「焼きドーナツのはじまりどころ…」とうたわさせてもらっています。
ベルンの「焼きドーナツ」は、ケーキ屋の作るドーナツだけあって、どちらかというとケーキに近い食感です。
それもそのはず、生地にバターがたっぷり入っているので、カステラやパウンドケーキと同様に、むしろ一晩寝かしてもらったほうが、しっとりバターが馴染んで、美味しい。焼き立てには、焼きたての良さがありますが、やっぱり一晩たったほうが、「カレー」と同じで深みが増すというか、歯切れ、くちどけがより良くなります。