西宮のこころ 誕生ストーリー Vol.5

確証はありませんが、おそらく「【焼き】ドーナツ」と、日本で最初に名づけたのは、ベルンじゃないかと、私は思っています。


ベルンがドーナツを始めた約20年前から、ベイクドタイプのドーナツはありました。でも、どのお店も「焼きドーナツ」とは表示していませんでした。ベルンでも最初は「ドーナツ」と表記していたぐらいです。
油で揚げるタイプと見た目もかなり違うのに、あまりに多くのお客様 「ドーナツ=揚げ物」と先入観を持たれていたので、わかりやすく思い切って「焼き」って書いたのが始まりです。
ですから最近は、「焼きドーナツのはじまりどころ…」とうたわさせてもらっています。





ベルンの「焼きドーナツ」は、ケーキ屋の作るドーナツだけあって、どちらかというとケーキに近い食感です。

それもそのはず、生地にバターがたっぷり入っているので、カステラやパウンドケーキと同様に、むしろ一晩寝かしてもらったほうが、しっとりバターが馴染んで、美味しい。焼き立てには、焼きたての良さがありますが、やっぱり一晩たったほうが、「カレー」と同じで深みが増すというか、歯切れ、くちどけがより良くなります。

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